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※50音順/敬称略
ため息が出る美しさ。繊細にコントロールされた色、絵…すごい表現力!ラストも大いにアガりました。素晴らしかったです! 自分はシスターの先生が可愛くて好きになりました!
誰にも知られず、秘密の花園で踊るトツ子ちゃんのあまりのまばゆさに心を奪われました。
高校生たちの柔らかい心の機微や動きを全編にわたってのぞき見できる贅沢さ。こんな美しい景色、本当は神さまにでもならないと見られませんよね。
映画『きみの色』、試写でひとあし先に拝見しました!
とても優しくて可愛らしく柔らかい映画だけれど、とても強い覚悟に満ちた作品でもありました。今、この作品を作り上げるなんて凄い、、、! 企画を含め制作はきっと戦いだったのではないかと、勝手に想像してしまいます。とても勇気づけられるし、憧れます。
それぞれの映画に「色」があるとして、『きみの色』は世界に存在する色そのものを押し広げるような、目に映る色数を増やしてくれるような、そんな無二の映画でした。
『きみの色』には全編を通じてある種の“退屈さ”が漂っているように思う。でもその“退屈さ”が心地良い。
それはきっと高校生だけが持つことのできる特別な“退屈さ”なんだと思う。ドラマティックな出来事はそうそう起こらず、でも思い悩まずにはいられない(小学生や中学生が抱くそれとは別種の)問題を抱え込み、多くは解決できないままただ淡々と散文的に日々が過ぎ去っていく。そんな日々にささやかな抵抗を試みる。それは例えば爆音で『ブルー・マンデー』を流してみたりして。
高校生だったことがある人ならおそらく誰しもが経験したであろう“退屈さ”。それが僕はとても愛おしい。
絵の具をチューブから出した時のことを想像してみてください。
色、濃くないですか?
そして、どんな楽器も最初の一音て大きい。
絵の具がポタリと落ちて水と混ざり合い広がるように、
音が空間を伝って響いていくように、
何かと何かが触れ合うことで化学反応が起こるんですよね。
人の体は6割水でできている。
水を介して、色は混ざり合う。音は響き合う。
それが黒くなっていくのか、それが新たな色を生み出していくのかはいつでも自分次第なのかもしれない。
色が混ざり合って、音が重なり合って、
伝統やルールを全て壊すのではなくて、大切にしながら別の色になることを恐れない勇気が、自分の人生を彩ってくれるのだと。
そして、まだまだこれからも新たな色を求めて旅立っていく。
出会いも別れもまた、きみの色を色付ける何かなのだろうと信じたいと思わせる作品。

山田監督が描いた色や音が、私の心の海に波紋を広げていきました。
静かに語りかけるものがどこか温かくて懐かしくて、理由もなく私の中の水分が一滴ポロリとこぼれ落ちました。
あなたの中にも山田尚子の色と音がまろやかに染み込んでいきますように...。
とんでもない…山田尚子監督×吉田玲子脚本コンビが『けいおん!』と『リズと青い鳥』のエッセンスを注いで2で割らずに『天使にラブ・ソングを…』的要素も備えて「こういうのが大好き!」を全力で突き詰めるとここまでのものができるのか。劇場の音響で体感してくれ!
旅先のベッドの上で微睡んでる中で、今日あの景色がきれいだったなとか思い出して、今癒されてってる。
この旅に来てよかった。そんな感覚にさせてもらえる素敵な作品でした。
あなたの焦りも、ときめきも、あなただけのもので
それを侵すことは誰にも出来やしない。
山田尚子さんの描く若者はこの上なく優しく眩しい。
誰しもこうであったのかな。
誰しもこんなに明るい光が差しているのかな。
「山田尚子監督×ギターを持った女の子」は高校生のころに『けいおん!』を見てギブソンを買った私には刺さりすぎるものがありました。
クライマックス、全てを許されて踊ることができます。
あの空間をぜひ、劇場で体感してください。